日本国内で最大のジュエリーイベント「ジャパンジュエリーフェア2018(以下JJFと表記)」に参加してきました
JJFは8/28~30日の3日間に渡って開催され
今年の総来場者数は14,293人にも及んだほど大規模なイベント
ジュエリーや宝石の商談のために
12の国と地域から計446社もの企業が、会場の東京ビッグサイトに集まります
JJFは毎年あるテーマを掲げて行われるそうで
2018年度は「プロバイヤーのための商談会」がテーマとのこと
業界関係者であれば個人でも参加可能なので
僕はネットでイベントの参加登録(無料)を済ませて
自宅に届いた招待券をカバンにしまい新幹線で東京ビッグサイトへゴー
会場ではジュエリーバイヤーたちが企業やデザイナーのブースを回り自由に商談するかたわら
特設ステージで行われていたジュエリーデザイナーの表彰式や
新作ジュエリーのファッションショーなんかも生で見ることができたので、非常に密度の濃い1日を過ごせました
今回は「日本ジュエリー業界のトップを体感する」という目的での参加ということで
実際にジュエリーやアクセサリーを仕入れることはなかったのですが
1つだけ宝石のルースを購入したのでそれについてもお話ししていきたいと思います
まずは日本のジュエリー業界において最も権威のあるジュエリーコンテスト
JJAジュエリーデザインアワードの様子からどうぞ
日本一のジュエリーを決めるコンテストJJAジュエリーデザインアワード
東京ビッグサイトにに到着したのと同じタイミングでJJFの開会セレモニーが始まったので
ブース巡りは後回しにしてとりあえず開会式を見学しました

JJF2018 オープニングセレモニーの様子
日本ジュエリー協会会長の中川千秋氏、そして特別ゲストとして訪問した小池百合子氏(東京都知事)のスピーチが終わると
JJAジュエリーデザインアワードの表彰式がスタート
JJAジュエリーデザインアワードは日本ジュエリー協会(Japan Jewellery Association)が主宰する日本のジュエリーの最高峰を決めるためのジュエリーコンテストです
ジャパンジュエリーフェアとはまた別の催し物になるんですが
JJFの一企画としてアワードの表彰式が行われました
そして2018年度の日本ジュエリー大賞・内閣総理大臣賞に輝いた作品は
ジュエリーデザイナーの西村大記氏がデザインし株式会社桑山(くわやま)が製作した
「Reson」というネックレス
これがその「Reson」です↓
地金はプラチナ900、宝石はタンザナイトとダイヤモンド、そしてサファイアが使われていて
デコルテに同化するような立体感のあるデザインに目を惹かれますね
女性が持つしなやかさとジュエリーの煌びやかさが共鳴し
双方の美しさを最大限に引き出すことをテーマにデザインされたそうで
Resonというネーミングも”Resonance(共鳴)”が由来となっているんです
実際にResonを身につけてランウェイを歩いたモデルさんがこちらなんですけど
身体とジュエリーが見事に一体となっている感じが伝わると思います↓
これは僕の個人的な解釈なんですが
“一体化”や”同化”という単語からは
燃え盛るような火のイメージじゃなくて
どちらかと言うと柔らかく溶け合うような水のイメージが湧きます
Resonにタンザナイトやサファイアなどといった寒色系の宝石を使った理由は
もしかしたら”一体化”から連想される静謐なイメージを反映したものなのかなと
仮にタンザナイトとサファイアではなく真っ赤なルビーが使わていたらと考えると
きっと石の主張が強まりすぎて作品の魅力を削いでしまうような気がします
なんにせよ西村大記氏の「Reson」は
人とジュエリーの一体化した美しさ、というコンセプトが
細部に渡って表現されていた作品でした
作品はもちろん西村氏の受賞インタビューも記憶に残っていて
西村氏は2017年度も日本ジュエリー大賞を受賞しているので
史上初の二年連続で日本一になったすごい人なんですけど
「活動を全力でサポートしてくれた会社の方やデザインを実物のジュエリーにおこしてくれた職人さんたち
皆さんの協力があっての受賞なので、感謝の気持ちを忘れないでもっと上を目指したい」
こんな風に仰られていました
会場でインタビュー聞いてたんでわかったんですけど
全部本心からの言葉で
やっぱりトップを取る人はすごいなと少し衝撃を受けましたね
ちなみにJJAジュエリーデザインアワードのすべての入賞作品(48点)は
9/19~10/8日の期間限定で山梨ジュエリーミュージアムでの展示が決定しているので
日本一のジュエリーを見たいという方はぜひ甲府に遊びに行ってみると良いかもしれません
受賞作品のファッションショーも非常に見応えのある内容で楽しめましたし
何よりJJFに参加して「ジュエリー業界好きだな」って思いました
なんていうかジュエリーに関わっている人
例えばデザイナーやバイヤー、モデルさん、販売員の方など
背筋がピッと伸びていて凛とした雰囲気を持った人が多くて
自分もその一員として働きたいなと改めて感じたんです
僕は主にオンラインで関わっていくことが多くなりますが
ジュエリー業界独特のキリッとした空気感が反映されたショップを作っていけたらなと
まだまだJJF2018について書きたいことはたくさんあるんですけど
思ったより情報量が多くなってしまったので
この記事をパート1として、パート2パート3を作って続きをレビューさせていただきますね
パート2はこちらから↓
それでは今回はこの辺で
ご愛読ありがとうございました!