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ピアスの歴史は数千年?起源からファッション文化に至るまで

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今やファッションに欠かせないアイテムとなっているピアスですが
その歴史が数千年にも及ぶことをご存知でしたか?

古代エジプトや古代ペルシアの遺跡からピアスが発見されているほど
ピアスの歴史は古いんです。

そこでこのページでは
大昔にとある理由でピアスが誕生してから
ファッションとして現代に流行するまでの歴史について迫っていきたいと思います。

まずはピアスの基礎知識から見ていきましょう。

ピアスとは

ピアスとは耳たぶに針が通るくらいの細い穴(ピアスホール)を開けて
その穴に金具を突き通すことで耳に固定して使う装身具のこと。

ピアスには細かく分けると6~7種類の形状があるのですが

釣り針状の金具をピアスホールに引っ掛けるフックタイプ
ホールに通した針(ポスト)を耳たぶの裏の留め具(キャッチ)で固定するスタッズタイプ

大きく分けるとこの2パターンが基本のデザインとなっています。

フックタイプのピアス 「Tiffany&Co オープン ハート ドロップ ピアス」 出典:https://www.tiffany.co.jp/jewelry/earrings?trackbgfm=pdp

スタッズタイプのピアス 「Tiffany&Co カラー バイ ザ ヤード ピアス」 出典:https://www.tiffany.co.jp/jewelry/earrings?trackbgfm=pdp

ピアスは和製英語

ピアスという単語は本来、「穴を開ける」という行為そのものを意味する言葉なので
ピアスホールに固定する耳飾りのことを「ピアス」と称するのは日本独特の和製英語なんです。

欧米ではピアスホールに取り付ける耳飾り(日本でいうピアス)も
クリップなどの留め具を使って固定する耳飾り(日本でいうイヤリング)も

まとめてイヤリングと呼ばれています。

ピアスの起源は魔除け

現代では若者を中心として
ファッションとして意味合いが強いピアスですが

その起源は「魔除け」だっと言われています。

古代の人々は耳の穴から悪魔が入り込むと考えていたので
悪魔が嫌いな光物を耳に飾ることで
邪悪な存在から自らを守っていたようです。

あのブッダもピアスを身につけていた

 

大仏や御釈迦様の耳をよく見ると大きな穴が空いていますよね?

その穴は仏教の世界では耳朶環(じだかん)と呼ばれているらしいのですが
耳朶環は、早い話がピアスホールです。

なぜ大仏がピアスを身につけているのかと言うと

古来より仏教では、耳飾りをしていると幸運や知恵が舞い込んでくる
と信じられていたからなんです。

仏教を世界に広めたかの有名なブッダもピアスとしていた
なんて言い伝えもあるらしいですよ。

ピアスの世界的な歴史

ピアスの歴史は、古代エジプトや古代ペルシアの時代まで遡れるほど古く

およそ数千年の歴史を持つ装身具として知られています。

ピアスとしばしば比較対象にされるイヤリングが
17世紀に誕生したことを考えると

ピアスはとても古くから人々に親しまれてきた耳飾りの元祖とも言えそうですね。

それでは古代エジプト時代から現代に至るまでの
ピアスの世界的な歴史についてご紹介していきたいと思います。

ツタンカーメン王の墓からピアスが発見される

古代のエジプトでは、20歳になるとピアスをして大人の仲間入りをすることが
王族や貴族など特権階級の風習だったと言われています。

その文化を裏付けるかのように
古代エジプト第18王朝のファラオとして知られるツタンカーメン王の墓からは副葬品としてピアスが発見されているんです。

ツタンカーメンが統治したのは紀元前1300年ごろなので
3000年以上も前から人類はピアスの文化を持っていたわけですね。

古代エジプト時代とは…
紀元前3000年ごろから始まった第1王朝から
紀元前30年のプトレマイオス朝までの時代。
ツタンカーメン王が統治していたのは紀元前1333年~1324年。

古代ペルシアの壁画にはピアスをした兵士たちの姿が刻まれている

現存するペルシア帝国時代の壁画には、兵士たちがピアスをしている姿が描かれています。

ペルセポリス遺跡のピアスをした男性の壁画 出典:https://4travel.jp/travelogue/10238737

またイランのペルセポリス遺跡からも
ピアスをした男性の遺骨が発見されているんです。

兵士たちがピアスをしていた理由は
魔除け目的の他に、戦死した時にピアスから身元を確認できるようにしていた
という説もあります。

古代ペルシア時代とは…
前550年~前330年のアケメネス朝から
226年~651年のサーサーン朝の時代。
場所は現在のイラン。

インドでは宗教的な儀式としてピアスの穴を開ける

インドの「ノーズティカ」 出典:http://studystayaustralia.com/nosepiercing/

インドでは現在も、宗教的な儀式の1つとしてピアスの穴を開ける文化が続いています。

ピアスをするのは女性で
幼い頃に鼻の左側にピアスホールを作り、ピアスを取り付けるんです。

少女がピアッシングするのは強制ではなく、
中には大人になるまでピアスを開けていない女性もいるそうですが

インドでは「ノーズティカ」と呼ばれる金のピアスが花嫁のシンボルとされているので
結婚が決まったインド人の女性は必ず鼻にピアスを開けます。

 

インドでは古来より

左の鼻孔は女性の生殖器官を司るため
そこにピアスをつけることで月経痛や出産時の痛みを軽減できる

と考えられているようです。

1960年代にアメリカでピアスブームが起こる

ピアスブームの火付け役となった「ダイアナ・ロス」 出典:http://100motown.com/artist/diana-ross/

20世紀初頭のアメリカでは
女性の間でピアスが流行ることはなく

その代わりにネジ式やクリップ式のイヤリングが流行していました。

当時のアメリカでは
慎しみ深くか弱い白人女性が理想とされていたので

ピアスに対して「非衛生」というようなイメージが残っていた社会には
耳を傷めることないイヤリングの方がふさわしかったわけです。

しかし1960年代に入ると
ブラックパワームーブメントなどを背景にして
欧米における理想の女性像に変化が現れはじめ

黒人女性のパワフルな装いが社会的に認められていきます。

 

このような社会の動きとによって
黒人女性のファッションアイコンとも言うべきピアスの人気は広がっていき
その人気は現在も衰えることなく続いています。

ちなみに
ダイアナ・ロスアレサ・フランクリンといった有名人がピアスを好んで身につけていたことも
60年代のピアスブームに拍車をかけたと言われています。

日本におけるピアスの歴史

日本では縄文時代にピアスが誕生した!?

縄文時代のピアスとして知られる「玦状耳飾り」 出典:http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/kosodate/bunka/bunkashisetsu/1454742318888.html

日本における最古のピアスは、縄文時代の遺跡から発掘されています。

縄文時代のピアスは石や骨製のものが中心。
素材を研磨して切り込みを入れて、その切り込みに耳たぶに開けた穴を通して使っていたようです。

また縄文後期には土製のピアスも登場していますので
縄文時代の日本では、耳飾りの文化がしっかりと存在していたわけです。

 

ちなみに縄文時代に誕生した日本のピアス文化は
どうやら当時の中国から伝わったとされていて
主に女性が身につけていたと言われています。

なぜ女性がピアスをつけていたのかというと
結婚や出産といった人生の節目となるイベントの際に

お祝いやお守りの意味を込めてピアスで耳を飾っていたとか。

この他にも
男女の区別のために女性がピアスをするようになった
という説もあるそうです。

飛鳥時代以降はピアスの出土が全く見られない

弥生時代の遺跡からはピアスと思われる装身具は出土しないのですが
古墳時代中期には、朝鮮半島から入ってきたと見られているピアスが出土しています。

そのピアスは垂れ飾りを鎖で繋いだデザインで
現代で言うところの、アメリカンピアスのような見た目とのこと。

そしてなんと古墳時代のこのピアスを最後に
飛鳥時代以降の日本では耳飾りが一切出土しなくなるんです。

ピアスに限らず、戦後の20世紀中盤に至るまで
日本では西洋のジュエリーに相当するような装身具が全く見られません。

 

このような日本の装身具の歴史は
世界的に見ても珍しいもので、その原因に

「日本人は着物の色や柄でおしゃれを楽しんでいたので
耳元を飾る必要がなかったから」

という説を唱える学者さんもいるそうですが、真相は定かではありません。

日本の装身具史についてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事を読んでみてください↓

いずれにせよ極めて特徴的な日本の装身具史は
日本の着物文化や倫理観、政治的な事情など
様々な側面からの影響によって形作られていったのだろうと思います。

戦後にピアスとイヤリングが日本にもたらされる

日本発祥の老舗ジュエリーブランド MIKIMOTO(ミキモト)の逸品、帯留「矢車」 出典:http://www.mikimoto-jf.co.jp/collection/pinwheel.htm

戦後に欧米やヨーロッパからジュエリーやアクセサリーが輸入され始めたことをきっかけに
奈良時代以降ほとんど発展を見せなかった日本のジュエリー文化がいよいよ進展していきます。

ピアスもこの時代に日本に紹介されていくんです。

ここから耳飾りの歴史が再スタートしていくわけですが
装身具の文化が日本に広まってから最初に流行するのはピアスではなくイヤリングです。

ピアスも流行っていなかったわけではありませんが
耳に穴を空けることに抵抗があった日本人の精神性もあってか
当時の日本ではピアス人気よりもイヤリング人気の方が優っていたんですね。

 

1990年代、バブル時代の好景気も影響して
イヤリングの人気はピークに達し
女性の3人に1人がイヤリングを身につけるようになりました。

そして90年代が終わり近づいた時
日本でピアスが本格的に流行していきます。

ピアスが本格的に流行り出した90年代末期

90年代の終わりに若い人たちを中心としてピアスが流行り始め
2000年ごろには
若い女性のうち2人に1人がピアスで耳元のおしゃれを楽しむようになります。

この時期から
日本ではイヤリング人気をピアス人気が上回り
現在に至るまでピアス着用率が右肩上がりに増え続けているんです。

 

ピアスがイヤリングに代わって耳飾りの代表アイテムになったのには

  • 留め具のないデザインがスタイリッシュに見える
  • イヤリングに比べて落としにくい
  • 耳たぶに穴をあける行為に対して日本人が寛容になった

などの理由が考えられますね。

以上が日本における大まかなピアスの歴史です。

日本にピアスを広めたのは横浜元町のスタージュエリー

「STAR JEWELRY SWING PEARL CHAIN PIERCED EARRINGS」 出典:https://www.star-jewelry.com/onlineshop/g/g2JP0659/

横浜元町が発祥のスタージュエリー
日本のピアス文化に大きな影響を与えたブランドです。

1946年に外国人向けの宝飾店としてオープンしたスタージュエリーは
本格的なピアスをたくさん取り揃えていることから
日本に来ていた外国人から絶大な人気を集めたそうです。

その人気ぶりは、当時のアメリカの新聞が

日本には本国アメリカと同様に本格的なピアスを自由に選べるジュエリー店があり、
その店は連日ピアス好きのアメリカ人で賑わっている

と報道したほどだったとか。

まとめ

いかかでしたか?

普段何気なく身につけているピアスですが
その歴史を知ることですごく価値のあるものに見えてきますよね。

 

ピアスの他にもあなたがが身につけているジュエリー、
例えばリングやネックレス、イヤリングなどの成り立ちを調べてみても面白いかもしれません。

イヤリングの歴史についてはこちらの記事で解説していますので興味のある方はぜひ↓

 

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