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ジュエリーと関係の深い日本の伝統工芸技術まとめ【おすすめ作家も紹介】

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漆工(しっこう)

漆工はウルシの木から採れる漆(うるし)の樹液を工芸品の表面にコーティングするかたちで用いる技法です。
漆が塗られた食器や家具は漆器と呼ばれ、艶のある黒と朱が、伝統的な漆器の色として認められています。

そして漆を用いたデザインで有名なブランドと言えば東京都の「大倉堂」です。
大倉堂は日本の四季をテーマとした情緒あふれるジュエリーが持ち味。

こちらが大倉堂の漆が使われたジュエリーです。
茎の赤い部分が朱色の漆ですね。
洗練された和のスタイルが大倉堂の魅力となっています。↓

「大倉堂」”桜花” 出典:https://www.jcokura.jp

「大倉堂」”椿” 出典:https://www.jcokura.jp

 

蒔絵(まきえ)

蒔絵は漆器の表面に漆でデザインを描き、その上から金属の粉を蒔いて定着させる工芸技法です。

金属粉には色やサイズ、そして金属の種類を合わせるとおよそ300のバリエーションがあり
それら多様な金粉を漆と組み合わせることで優雅で繊細な表現ができます。

蒔絵は平安時代から使われている日本固有の技法ですが
ジュエリーの装飾として使用されるようになったのは最近のこと。

蒔絵を使ったジュエリーは「NIWAKA」の”MAKIE KIJI”リングが素敵です。

「NIWAKA」”MAKIE KIJI” 出典:https://www.niwaka.com/fine-jewelry/high-jewelry/makie/#3

「NIWAKA」”MAKIE KIJI” 出典:https://www.niwaka.com/fine-jewelry/high-jewelry/makie/#3

日本の国鳥である雉を蒔絵で見事に描いていますね。

こういった感じで日本の伝統技法を用いたジュエリーは今後どんどん注目度を増していくように思います。

螺鈿(らでん)

螺鈿は薄く切った夜光貝やアワビ貝の真珠層を漆地や木地にはめ込んで模様をつくる装飾技法です。

螺鈿の螺は貝を、鈿は散りばめることを意味して螺鈿と呼ばれています。

蒔絵と同様に螺鈿の技術がジュエリーに用いられるようになったのは近年に至ってからのことで、
奈良時代に中国から伝わった螺鈿は伝統的な建造物や工芸品に見られることがメジャーでした。

ジュエリーにその国の独自性が求められるようになった現代において
螺鈿は日本ジュエリーのアイデンティティであるアコヤガイとの関連性も深いことから
この先さらに注目度が高くなることが予想される工芸技術です。

螺鈿のジュエリーと言えばKデザインの永坂景子さんです。
下記の作品は、漆を施したK18の地金にダイヤモンドを組み合わせた螺鈿蒔絵のブローチ。

出典:http://www.shinagawamakie.jp/collection_makie.html

七宝(しっぽう)

七宝は色のついたガラスを金属の表面に焼き付けることでさまざまな文様を描く技法です。

古代ギリシャ時代のクレタ島を発祥として日本をはじめ世界中に広まりました。

七宝はヨーロッパではエナメルと呼ばれていて
ジュエリーに使われるエナメル技法には

  • クロワゾネ・エナメル(有線七宝)
  • プリカジュール・エナメル
  • ギロッシュ・エナメル(バス・タイユ)
  • リモージュ・エナメル

という具合に多様な種類があります。
(エナメル細工についてより深く知りたい方はこちらの記事をお読みください↓)

複数の種類があるエナメル細工の中でも
日本でよく使われているのは有線七宝(=クロワゾネ・エナメル)。
有線七宝は金属の壁で作った仕切りの中に別色のガラスを流し込んで模様を描く七宝の技術ですね。

そしてこれが実際のエナメルジュエリーです↓

出典:https://www.kobomuramatsu-jewelry.com/collection

出典:https://www.kobomuramatsu-jewelry.com/collection

トカゲのツヤ感のある胴体がバスタイユ、ウツボの作品は全体がプリカジュール・エナメルです。

どちらの作品も山梨県のジュエリー作家、村松司さんが手がけたもの。
動植物がエナメルで瑞々しく表現されていてつい目を奪われてしまいます。

ちなみにバスタイユは金属に彫った模様をエナメルで浮かび上がらせる技法、
プリカジュールは底のない金属フレームにガラスを定着させるステンドグラスのようなエナメル細工のことです。

 

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